院長ブログ

「ツボ」と言えばよくイメージされるのが足ツボですが、実は足よりもツボの数が多い部分があります。
耳です。非常に小さな部位ですが、耳には非常に多くのつぼが集まっています。
今回は、耳ツボの説明を中心に、鍼灸の話しまで書きたいと思います。

耳にはどれくらいのツボがあるの?
耳は、お母さんのおなかの中にいる胎児に形がそっくりで、そこに身体のすべてが映し出されます。
では一体、いくつのつぼがあるのでしょうか?
足ツボは約70箇所ありますが、耳はなんと110箇所です!
いかにつぼが密集しているかが分かるかと思います。
東洋医学では、科学的な検査ではなく、問診、視診、触診を重視していて、表層や深層にあらわれる身体のサインをみながら、全身にあるツボを刺激して、治療していきます。
顔の表情や、声色、皮膚の色、熱感や冷感、腫れの有無、ブツブツやカサカサがあったり、血管が浮いて出てきていれば、身体のどこかの調子が崩れているサインです。
そこに関連する内臓器官や、自律神経が弱っている証拠となります。
ツボは比較的、密集しているため位置を探す必要はなく、気軽にマッサージできます。
特別な道具は必要なく、自分の手でできるので、皆さんも挑戦してみてください。

とうやってツボを刺激したら良い?
耳は小さいのでツボを刺激しやすいですし、薄いので刺激が伝わりやすいので、初心者の方でも効果を出すことができます。
大きく分けて、マッサージ法として「もむ」「こする」「ひっぱる」があります。
「もむ」は裏側に親指を当てて、人差し指で耳を挟み、全体をまんべんなくマッサージしてください。
「こする」は中指と人差し指で挟み込み、丁寧にゆっくりとマッサージします。
「ひっぱる」は指でそれぞれ、上部を上へ、真ん中を外側へ、下部を下へひっぱりマッサージをします。
コツは、強くやりすぎない事。
心地よい程度に行うのがポイントです。
当院では、1ミリ程度の長さの鍼を使い施術します。

どんな効果があるの?
耳つぼには様々な効果があります。
特に、自律神経を整える事ができるので、ダイエット、食べ過ぎ、頭痛、腰痛、高血圧、肩こり、二日酔いと挙げていくだけで様々な効果が見られます。

中国の逸話を紹介したいと思います。
「昔、ある村に一人の美少女が住んでいました。村でも指折りの刺繍職人だったのですが、疲れが溜まったのか、ある日急に目が見えなくなってしまいました。村の医者では治すことができず、途方に暮れていました。村にきた旅人がその話しをきき、彼女に治療を施しました。耳たぶの真ん中に針を通し、そこに糸を通したままにしたのです。すると少女の目に光が戻り、刺繍ができるほどに回復したのです。」

東洋医学は、西洋医学を否定するものではありません。
東洋と西洋のそれぞれが、補完しあっていけば、よりよくなると考えます。
鍼灸の考え方は、症状がでている箇所だけを治療するのではなく、手足のツボを使い全身を整える事によって、人間が本来持っている免疫力を高めることによって回復を促すのです。
また、「未病を治す」という言葉の通り、予防医学としても注目されています。
※未病とは「健康状態の範囲であるが病気に著しく近い身体又は心の状態」
40代以上に多いとされるのが、関節痛です。
関節痛になると改善するには長期の治療が必要になりますが、年齢からくるものばかりでないということを知っておく必要があります。

関節痛の原因は?

40歳を超えると身体の様々な所に痛みが出て、悩む人が増えています。
頻繁にみられるのが関節に痛みが発症する関節痛です。
関節は骨と骨のつなぎ目ですが、前後左右や複雑な動きをするために、動きを制限したり関節の安定性を高めるために靭帯や、関節のクッションの役割をする関節軟骨があります。
軟骨が何度も同じ負荷をかけ続けることによって、軟骨がすり減ってしまい靭帯がすり減ってしまい、関節の周りに密接に絡まっている神経に刺激を与えてしまい痛みとなってしまうのです。
軽度であれば、痛みが長く続くこともなく自然と軽減されますが、症状が進行すると、常時痛みが続き日常生活に支障をきたします。

なぜ「関節痛」になるの?

関節痛に悩む人は、性別を問わず見られます。
軟骨とは柔らかい骨と書きますが、体重の負荷や重力で常に負担の大きい箇所なので、年齢を重ねると痛みがでることが多々あります。
骨というのは、骨を壊す細胞と再生する細胞の両方が備わっています。
しかし、年齢を重ねると、壊す細胞の力はそのままですが、壊れた後の細胞を復元する能力が衰えてしまうために、壊れた個所が治りにくくなってしまうことで、関節痛になる原因となります。
年齢を重ねると発症リスクが大きくなるのは事実ですが、激しい運動している若い世代でも、繰り返し軟骨にストレスがかかるために発症することも多々あります。

対処法はあるの?

年令を重ねると、関節痛になるリスクが上がるのは事実のため、対処法を考えておく必要があります。
関節痛になるのは軟骨がすり減ることによるものですが、筋肉の衰えによって、膝や腰の関節に負担がかかってしまいます。
筋肉の衰えを感じたら、筋肉の柔軟性をつけるためにストレッチをするとともに、関節にあまり負担のかからない自転車やスイミングがおススメです。
また、運動靴を履いてウォーキングも効果的。
何より大切なのは、一度に長距離を歩いたり、坂や階段を歩くのではなく、継続することです。
短い距離で、平坦な道を毎日歩くようにしましょう。
真夏などは熱中症もあるので、早朝や夕方に歩くなど工夫も必要です。
そして食事でも、骨の原料となるカルシウムや、カルシウムの吸収を促すミネラルやビタミンDなどの食材と合わせて食べる事も重要です。
健康年齢を伸ばすためには、日々の努力が必要になります。
「変形性膝関節症」と聞いてもピンと来ない方が多いかもしれませんが、お年寄りが「膝が痛い」と言っている話を聞いた事があるのではないでしょうか?
年齢を重ねると罹患率が高くなる病気で、決して他人事ではありません。

変形性膝関節症とは
女性に多く、高齢になればなるほど罹患率が高くなる特徴を持つ変形性膝関節症の主な症状は、膝の内側の痛みと、膝に水が溜まる事が挙げられます。
初期には、動き始めや立ち上がる際に痛みが走る程度ですが、症状が進行すると正座や階段の上り下りが困難になり、進行すると歩くのも困難になります。
安静にしたり休息すると痛みが取れますが、末期にまで進行すると安静にしても痛みが取れず膝自体も目でみて判るほどО脚に変形して、膝や足を真っ直ぐ伸ばせなくなります。原因の殆どが関節軟骨の老化や摩耗によるものですが、中には骨折や半月版損傷等の外傷によるもの・肥満や遺伝子・関節炎の後遺症などがあります。
命に直接関わる病気ではないので積極的に治療しない人もいますが、外出や家事などが億劫になり「生活の質」が著しく低下してしまうので、早期の治療をおすすめします。
分かりやすく説明するために、症状別に示したいと思います。下になるほど、重症になります。
①膝の腫れはあまり無いが、動き始めに痛みがある
②膝の関節が腫れてきた。膝のお皿を押すと、水の様なものが貯まってる(水腫)
③膝が「О脚」になってきた。歩行時は常に痛い。

変形性膝関節症を予防するためには?
一度摩耗してしまった関節軟骨は、ほとんど修復したいと言われていますので、進行させないために予防や治療が重要です。
原因が様々ですので、原因となる因子を少しでも減らす事が大切ですが、主な原因である加齢は避けられませんので、いかに生活の中で負担を減らすかが大切。
御存じの通り膝関節は、体重の負荷が大きくかかるので、肥満の方は時間がかかっても良いので、ダイエットに挑戦される事をおすすめします。
また、膝に多大な負担がかかるスポーツ(急に止まったり動いたりする運動)も注意が必要。
膝を支える筋肉が衰えると変形性膝関節症になりやすいので、膝を安定させる筋肉である「大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)」を強化する運動を行います。生活習慣では洋式トイレを使ったり、正座しなければならない時は座椅子を使ったり、ハイヒールを避けるなどして、出来るだけ膝の負担にならないのがコツです。
また冷え性の方であれば、冷やさないように心掛け、血行を促進するように軽いマッサージをするのも効果的です。

変形性膝関節症を予防するための体操
ストレッチで筋肉を伸ばす運動があり、仰向けに寝て片方の膝の裏を両手で支え抱えて、軽く痛みを感じるまで胸の辺りまで引き寄せます。その運動を10回程度繰り返し、逆の足も同じように行います。
変形性膝関節症の予防にもなる体操は、足を上げる方法で、椅子に腰掛けて片側の足を少し曲げてしっかり床に足裏がつくようにしてから逆の足を伸ばして足首は曲げて床から10センチ程度上で止め10秒ほど停止します。その後ゆっくりと上げていた足を下ろし10回程度繰り返し逆側の足も同じように繰り返します。激しい運動ではないので、寝る前や起床前などに習慣にすると、筋力も徐々につき、効果も早期に現れると思います。 持続することが、何より重要です。
無理の無いように体操する事がコツですが、膝が腫れてしまったり、熱をもったりした時は、すぐにでも接骨院などの医療機関に受診された方が良いと思います。
慢性的に腰痛を持ってる方はもちろん、そうでない方も気になる「ぎっくり腰」。
一度発症すると何度も繰り返したり、またなるかもしれないと不安になった事はありませんか?
そこで、ぎっくり腰になりやすいと考えられる3つのシチュエーションをご紹介します。
また、その際の注意点を書きたいと思います。

重いものを持ち上げた時

重い物を持ち上げる際に、膝を使わず腰だけを曲げると腰部にかなりの負荷がかかります。
膝を屈曲してから、持ちあげる習慣をつける事をおすすめします。
膝を曲げるだけでなく、片膝をついた姿勢から身体に荷物を引き寄せて、持ち上げると腰の負荷がかなり軽減されます。
また、重い物を持つ前に、軽くストレッチするのも効果的ですし、寒い場所での作業では、ホッカイロ等で腰を温めておくと、ぎっくり腰になりにくくなります。
バランス良く持ち上げると、大きな力が必要なく持ち上げられますし、重い物も長時間持てますが、出来るだけ台車を使うなどして無理をしないように心掛けましょう。
重い物でなくても、ぎっくり腰になる場合もありますので、特に腰痛持ちの人は、軽い物を持つ時にも油断は禁物です。
荷物だけでなく、お子さんを持ち上げる時も気を抜かないようにする事が大事です。

前かがみになる時
机に向かってのパソコンの作業も前傾姿勢になり、骨盤が歪んだ状態で筋肉が硬直すると、ぎっくり腰を誘発するので、適度に立ち上がって休憩を挟むと予防になります。
前傾姿勢は立っている時だけでなく、座っている時にも負荷はかかっていますので、車を運転する際は、1時間に1度くらいは休憩をした方が好ましいと思います。
床に落ちた物を拾う時に前かがみになる時にも、出来るだけ腰を落として拾うように心掛けます。
朝起きたらストレッチや体操で筋肉をほぐしてから動き始める事も予防につながります。
帰宅後や夜寝る前にも筋肉を休めリラックスした状態になるように、アロマやお香を焚いたり、ぬるま湯につかったり、マッサージやストレッチなどを取り入れると脱力して筋肉がほぐれていきます。

姿勢を急に変える時
姿勢を急に変えたりすると腰に負担がかかり、ぎっくり腰になりやすくなります。
立っている時だけでなく、寝ている時にも油断せず、起きる時には軽く腰を動かすようにしたり、腹筋を使って起きるのではなく、ゴロリと横を向いてから手を使いながら起きるように注意します。
予防するには運動をするもの効果がありますが、運動が苦手だったり膝が痛くて無理な時には、最初はラジオ体操や散歩などから始めても良いと思います。
腰周りの筋肉をトレーニングするのも大事ですが、腰と近い股関節や大腿の筋肉のストレッチも重要なポイントになります。
運動前にストレッチをするのを習慣にしたり、運動後のクールダウンも疲労を貯めないために効果的です。
無理に伸ばし過ぎても負担になりますので、軽く伸ばす程度にして、毎日続けることが何よりも重要。
不安な時は、コルセットやテーピングなどを活用されると良いと思います。
スポーツをしている人にとって、怪我はつきものです。どんなに安全を目指して練習や試合をしていても思いがけない怪我をしてしまう可能性はゼロにすることはできず、怪我をしてしまった場合にどのような処置をするかによって、大きく予後が変わります。

「キネシオテープ」ってなに?
キネシオテープとは、患部の治療を助ける伸縮性のあるテープです。人工筋肉テープとも言われ、筋肉の故障を補助する役割もあります。
名前の由来としては、人間の身体の動きを研究する学問である、キネシオロジーからきています。
特徴としては、テープが筋肉と同じくらい伸縮性があり、患部を完全に固定してしまうのではなく、伸びすぎたり収縮しすぎてしまった筋肉に沿って貼ることで動きの補助を行います。また、筋肉の伸びを制限させるという効果もあるため、痛みの緩和や予防をはかったり、けがをする前に貼ることで筋肉が過剰に伸びてしまうことを防ぎけが防止に使われることもあります。使用方法によっては筋肉や筋などの疲労回復も期待することができますが、直接肌に貼るため自分の肌との相性をあらかじめ確認しておく必要があります。

「ホワイトテープ」ってなに?
ホワイトテープは薬局やスーパーマーケットにも販売されていて、身近に存在しているので多くの人が使用したり、目にした事があると思います。
もともとの使用目的は、幹部の関節を固定し動きを制限することです。足首や膝などの関節を捻挫してしまったり、突き指をしてしまった場合などに応急処置として固定することで、患部へのダメージを和らげ、回復を促すことができます。
また、怪我をしてしまった場合だけでなく、筋肉の動きを制限するように関節を固定することで怪我を防止することができるため、さまざまな状況で使用する機会のある万能なテープです。

どんな時に使ったら良いの?
使用する機会で一番多いのは怪我をしてしまった時の応急処置としてです。ホワイトテープはキネシオテープと比較すると伸縮性が低く粘着性も低いものが多いです。だからこそホワイトテープは捻挫など、固定する必要があるときに使用します。
逆にキネシオテープは伸縮性が筋肉とほぼ同じくらいあるので、筋や筋肉が伸びてしまったり収縮してしまった場合に筋肉の補助の役割として貼ります。
患部の状態、損傷の大きさによって、テープの太さや長さを変える必要があります。
一番重要なのはテープの貼り方です。適切なテープを適切な用途で貼っていても、貼り方を間違えていれば効果がないばかりか、逆に筋肉や関節などにダメージを与えてしまう可能性があります。しっかりとした知識を得てテーピングするか、接骨院などの医療機関で貼ってもらった方が良いかと思います。
朝、目覚めたら妙に首が痛い時、多くの方が寝違いを疑うのではないでしょうか。しかしこの寝違いとはどうして起きるのか原因を説明します。寝違えの原因は、変な体制で寝てしまったり、寝不足が続いたりして、首に負担がかかって炎症が起きてしまい起こるものです。寝違いについて紹介していきます。

寝ちがえとは?
寝ちがえの原因は、寝ている体制によって首に過度の負担がかかっているのが原因となっています。ただしそれ以外にも頻繁に起こっている場合は、また違う原因を考えなければなりません。
寝違えになってしまったとしても、安静にするのでは無くて頻繁に動かしている事はないでしょうか。さらに首等に負担がかかるような体制を取っている事もあります。そのような場合、炎症が治まってもまたすぐに寝ちがえになってしまうので注意をしなければなりません。
他にも寝ている時の姿勢はどうなっているでしょうか。うつぶせになっていたり、首が傾けて寝ているような状態も再発する可能性が高くなります。実はそこには寝具(枕など)の問題があるかもしれませんので確かめる必要があるでしょう。寝具が合っていないと体制が悪くなるからです。
度々、寝違えになる場合は、枕を変えると良いかもしれません。大きな百貨店などにはオーダーの枕を作ってくれる店がありますので、自分の頚部の曲線に合わせて作ってくれるので、予防や再発の防止につながると思います。

どのくらいで治るものなの?
通常、寝ちがえが起こったとしてもずっとその痛みが続く訳ではありません。ほとんどの場合、三日間、あるいは1週間もあれば段々と症状が和らいで行く事が多いでしょう。ただ、中には頭を全く動かせず、呼吸をするのも辛いくらい重症のものもあります。そんな場合は、すぐに医療機関にかかることをおすすめします。寝違いと言えども、油断は出来ません。
一般的な寝えの症状は、激しい痛みが続くのは最初の三日間ぐらいです。その時は首を回す事も出来ないぐらいのレベルになってしまう事もあるので気を付けなければなりません。
大体、二週間もすればほとんど痛みは無くなって来るのがほとんどです。ただ、炎症が起きている時にマッサージをされる方もいますが、それは気を付けなければなりません。血流が良くなる事で炎症が拡大し、通常よりも治る期間が長くなるかもしれない場合があるので注意が必要です。

寝ちがえてしまったらどうしたら良い?
寝ちがえが起きたならば、安静と固定をするのが、早く治る秘訣です。あと、早めに医療機関に行った方が良いと思います。
有効な治療方法としては、アイシングをしたり、電気治療やシップ等を貼って炎症を抑えていく治療方法です。患部に熱感が無ければ、温熱療法を行う事もあります。血行の流れを良くして自然治癒力をアップさせる治療方法です。
他にはサプリメントを利用した治療方法もあります。MSM、メチルスルフォニルメタンという成分が含まれているようなサプリメントを摂取する事によって、炎症の緩和作用が期待出来るのです。海外でもスポーツの世界で筋肉痛や捻挫の炎症を抑えるために使用されている例があります。このような治療法を複合すると早く治す事が出来るかもしれません。
仕事や学校での長時間のデスクワーク、また立ち仕事の増加によって、年齢性別に問わず体に負担をかけるために、肩や首、腰などを痛めてしまうことが多いのです。
そこでストレスのかかった個所を治す方法としてあるのが鍼灸です。

鍼灸ってどんな仕組みなの?
デスクワークや立ち仕事の増加によって、脚や上半身に重心が偏ってしまうことによって痛みを生じてしまいます。その痛みが生じてしまうのは、重心が片方によってしまうとその部分が圧迫されることによって血行が悪くなってしまいます。
血行が悪くなると、血液中に血行が悪くなっていることを脳に知らせる信号が送られるのですが、その信号が神経に刺激を与え続けてしまうために痛みとなって表れてしまうのです。
そこで解消する方法としてあるのが鍼灸であり、灸頭鍼は鍼の上に薬効のある草(もぐさ)を乗せて燃やすという仕組みになります。
もぐさが燃える際に発生する香り成分がリラックス効果を生み、そして燃やした際に発生する熱が針に伝わり針を刺した部分のつぼを刺激するのです。

何で肩こり・首こりに効くの?
重心を傾けて痛む症状として最も多いのが肩こりや首こりです。
基本的にデスクワークをするうえで多くなるこの症状の原因もまた血行不順であり、デスクワークで人体の中で最も重い頭を下に向けて作業することによって頭を支える首に大きな負担をかけることになります。
その負担が首周りの血管の血行を阻害すると脳から神経に作用する物質が分泌されて異常を伝える物質が出されることで痛みとなります。
首の筋肉の血行障害が、すぐ近くにある肩にも表れることになります。
肩こりは首こりの副作用によって起こっていることが多く、筋肉中の血行を良くする効果のある鍼灸を行うと、首の血行が促進されることによっておのずと全体の解消につながることになります。

何で頭痛・腰痛に効くの?
肩こりや首こりが起こると、それに比例して起こるのが頭痛や背部痛、腰痛、また、眼精疲労、めまいです。
偏った重心は首や肩だけでなく全体の血行を阻害していることが多いのです。全身に血管が通っているので、頭痛も腰痛も血行阻害によって十分な酸素を得られないことで脳が危険信号を送ると共に血液中には痛みとなる物質が含んでいるので痛みとなってしまいます。
そこで鍼灸を首や肩こりだけでなく、足や腰などの全身にあるつぼを刺激すると、血液中に含まれている痛みの物質や脳からの信号が解消されることによって鍼灸が効果のある理由になっています。
しかし基本的に同じ姿勢を繰り返すことが問題なので、数時間おきに体勢を変えることが改善につながります。

ストレス社会と言われる時代で、身体だけでなく精神的にも負担が多くなっていますので、原因が複数にわたる事も多々あります。
症状が頑固な方は、定期的に通院されると症状が徐々に軽減され、いつも快適な日常を送れると思います。
病気というほどではないけれど、なんとなく身体の調子が悪い、あるいは原因はよくわからないけど慢性的な痛みや倦怠感が続いている、といった症状に悩まされている人は案外少なくありません。病院にいくほどではないと我慢してしまったり、あるいは病院に通ってもなかなかよくならないという状態は本当につらいもの。また、女性の場合は女性特有の悩みを抱えてしまうこともあります。そこで女性の皆さんは今どんな症状に悩んでいるのか、アンケートをとってみました。

【質問】
女性に聞いてみました!自分の身体で治したい・一番気になる症状はどれですか?

【回答数】
冷え性:34
猫背:26
肩こり:25
腰痛:15

女性に冷え性が多いのは、身体の仕組みに原因か?
最も多かった回答は、やはり女性に多いといわれる「冷え性」。3分の1の人が選択しています。
・冬とか、冷え性がなかったら夜寝るときとかどれだけ楽かと思う。(20代/女性/専業主婦)
・暖かいものを飲むようにしていても、気がつくとおなかのあたりが冷たくなっていることが多いから。(20代/女性/専業主婦)
・手足が夏でも冷たい。半身浴や食事などいろいろ挑戦しているが一向に治らない。(30代/女性/専業主婦)
・慢性的な冷え性の為、血流も悪く肩や首、腰、足まで身体のすべての痛みの元凶になっているから。(30代/女性/会社員)

女性の場合は生理があること、筋肉が少なく体脂肪が多いことなどから冷え性になりやすいといわれています。それがこのアンケートでも如実にあらわれる結果となりました。食事に気を遣ったりお風呂で温まるなどの対策をしていても、なかなか症状がおさまらず苦労している人が多いようです。冷え性の人は血流が悪く、そのためさまざまな病気を引き起こしてしまうこともありますから、なんとか改善したいところですね。

肩こり、腰痛がつらい!マッサージをしてもその場限り
アンケートでは2番目に多かった回答が「猫背」で26パーセント、僅差で「肩こり」が続き、次いで「腰痛」の順となっています。
・姿勢が悪いと肩こりも酷いし、痩せにくいと聞いたことがあるので治したいです。(20代/女性/会社員)
・猫背のせいで骨盤も歪んだり、胸筋が衰えたりと、良い事がありません。(20代/女性/無職)
・肩こりからくる頭痛がひどくて、肩こりがひどいほど体調も悪くなるからです。(30代/女性/専業主婦)
・体全体が重く感じるし、コリがひどくて血流が悪くなり、頭もボーッとします。マッサージをしたり内服液を飲んだり、色々対策をしていますがなかなか改善しません。(30代/女性/無職)
・腰が痛いのはなかなか自分では治せないからマッサージしても治らないから(20代/女性/専業主婦)

猫背は見た目が悪いだけでなく、骨盤のゆがみなど身体にさまざまな悪影響を及ぼすので、改善したいと思っている人も多いのではないでしょうか。肩こり・腰痛も姿勢の悪さや骨のゆがみに起因することもあり、また冷えによる血行不良から来ることもあります。実はこれらの不調は互いに影響しあっているんですね。マッサージをしている人もいるようですが、一時的に楽にはなっても根本的な解決にはならないので悩ましいところです。

ガマンや放置は病気の元!接骨院や鍼灸院で相談を
身体に関する女性の悩み、共感を持って読まれた方も多いのではないでしょうか。肩こりや冷え性などは誰もがなっているものだし、病気ではないのだから…と、ついそのままにしてしまう人も多いもの。ですが不快な症状が慢性的に続くのは精神面でもよくないことですし、重篤な病気を引き起こすこともあります。病院で治療しても治らなかったり、自分に合った治療がされていないと感じた場合は、接骨院や鍼灸院でみてもらう事をおすすめします。最近では病院と連携して保険治療を行っているところもありますから、気になる症状があるという人は一度相談してみるといいかもしれません。
現代社会では、昔に比べて体を動かす機会が大幅に減っています。仕事や趣味においても、室内で長時間閉じこもって行うことが多くなりました。しかし、体を動かさずに同じ姿勢をとり続けることで様々な弊害が生み出されています。そして、それに気付いた時はすでに慢性化していてなかなか治らないものです。そうした現状を調べるために、まずは男性を対象に自分の体で気になっていて、できれば治したい症状があるかどうかを尋ねてみました。

【質問】
男性に聞いてみました!自分の体で治したい、一番気になる症状はどれですか?

【回答数】
猫背:40
腰痛:35
肩こり:19
腱鞘炎:6

ふと気付けば猫背に!見た目の悪さを気にする男性たち!!
アンケートの回答で、一番多かったのは猫背で全体の4割を占めました。
・デスクワークが多いので猫背になりがち。普段、人と並んで歩いていると指摘されることが多い。(20代/男性/会社員)
・猫背は自信がない姿であるという否定的印象を多くの人々にもたれるため(30代/男性/自営業(個人事業主))
・どうも自分は猫背気味ですが、老けて見えるし、不健康に見えるし、もちろん体にもよくないし、いいことがないと思います。(40代/男性/会社員)
・姿勢が悪いのでスタイルが悪く見えてしまうし、性格まで暗くみられがちになる(30代/男性/自営業(個人事業主))
・背筋を正したほうがかっこいいと思うのですが、私は昔から猫背気味なので治したいです。(20代/男性/パートアルバイト)

全回答の中で猫背だけが、直接痛みや苦しみを伴うものではないのにも関わらず、この結果というのは少し意外な気もしますが、他人からみた印象の悪さを気にする人はかなり多いようです。猫背によって自信がなさそうに見えたり、暗い性格だと思われたりするのは男性としても社会人としても大きなマイナス要因になると思われていることが回答の中で浮き彫りにされています。

仕事で痛めて仕事に支障をきたす!多くの人が悩む悪循環!!
2番目に多かったのは腰痛で、これも全体の3分の1以上と高い割合を示しています。続いて肩こりが全体の約2割です。それらと比較すると、4位の腱鞘炎は全体の6%という小さな値に留まっています。
・腰の痛みは、動くときに必ず動かします。ですので腰が痛いのだけは毎日毎分毎秒が苦痛だから(40代/男性/会社員)
・いつも腰が痛くて悩んでいます。湿布をはって我慢しています。(20代/男性/無職)
・仕事に影響をきたしますし、運転もすぐに休憩を取らなければならないからです。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・普段の生活からパソコンを使うことが多いので、頻繁に肩こりになります。肩こりになると気になって集中できず作業効率が落ちるので何とかしたいです。(20代/男性/学生)
・デスクワークをしていると肩がこって集中力に影響がでるので、肩こりを治したいです。(50代/男性/会社員)

腰痛や肩こりは、現代に急増した病気だと言われていますが、それによって仕事に支障をきたすケースが多いようです。デスクワークが多いためにそれらの病にかかりやすく、結果、その仕事に支障が生じるというのは現代社会ならではの悪循環だと言えるでしょう。特に、腰痛の苦痛は日常生活を送る上でも大きな障害になっているようです。
それらに比べると腱鞘炎で苦しむ人は限定的で、現代社会における弊害との関連性は薄いと言えるでしょう。

姿勢の悪さが万病のもと!何より日頃からのチェックが大切!!
姿勢の悪さというのは自分ではなかなか分からないもので、人に指摘されて初めて気づくことが多いようです。特に、猫背は若々しさも明るさも帳消しにしてしまうものなので男性にとっては嫌悪すべき存在ですが、癖になった後ではなかなか治らないことがアンケート結果からも示されています。
しかし、姿勢の悪さは見た目の印象だけでなく、やがて、腰痛や肩こりの原因にもなりかねません。そうならないためにも、現代人は姿勢が悪いのだということを念頭においた上で、自分の姿勢は日頃からチェックしておいた方がよいでしょう。
一日中パソコンに向かってのデスクワークや、逆に座る暇もない立ち仕事など、同じ体制で仕事をしているという人は少なくないでしょう。また、同じ姿勢ではないものの、重労働で腰や肩に負担がかかっているという人もいます。現代人は何かと疲れやすい環境に身を置いている人が多いように感じます。もちろん、仕事だけではなく、家事や育児、人間関係によるストレスからも、肩こりや腰痛に悩む人は多いのではないでしょうか。そんな蓄積した疲れをマッサージでほぐしたいと思っている人はどれくらいいるのでしょうか?アンケートを取ってみました。

【質問】
時間があれば定期的にマッサージを受けに行きたいと思いますか?
【回答数】
はい:78
いいえ:22

時間さえあれば迷わずマッサージ
アンケートの結果、「はい」と答えた人が圧倒的に多い結果となりました。
・首・腰の痛みの予防として週に1回は通いたいが、時間もなくなかなか行けない。結局、限界がきていく事に。(40代/女性/会社員)
・看護師で常に体力と精神力を使いますし、デスクワークもするので全身こってしまいます。自分でマッサージをしても忙しくて続かず、良くならないので、時    間とお金があれば行きたいです。(20代/女性/会社員)
・デスクワークが積み重なって肩こりや腰痛がよく起きるので、定期的にマッサージを受けたい(30代/男性/会社員)

アンケートの結果から仕事による体の不調を抱えている人が多いことが分かります。しかし、マッサージを受けたくても結局その原因の仕事が忙しく、時間が取れないとう皮肉な結果となっているようです。また、経済的負担を懸念している人も見受けられました。現実的に定期的なマッサージを受けられるかは別として、マッサージの効果に期待してる人が多いという事が伺えます。

セルフケアでマッサージいらずに
「いいえ」と答えた人は、「はい」と答えた人の半数以下となりました。
・マッサージを受けに行くとお金もかかるし、できれば自宅のお風呂で自分でマッサージする方がいい。(30代/女性/会社員)
・自分でやるだけでも充分です。もっと年を取ると体にガタがくるかもしれませんが…。(40代/男性/会社員)
・マッサージを受けるほど疲労が溜まっていない事や、他人に身体を触られる事に抵抗があるため(30代/男性/会社員)

お金がかかるという経済的理由を上げる意見が目立ちました。実際、時間も取れないので現実的ではないと感じる人も多いようです。また、疲れを感じない、感じにくいという声もありましたが、疲れた時に自身でマッサージしたりと、自分なりの疲労回復法を持っている人が多いようにも見受けられました。揉み返しが怖かったり、人に触られるのが苦手というように、マッサージ自体を好まないという人もこちらの回答となっています。

現代社会においてマッサージは必要とされています
定期的なマッサージを望む人も、そうでない人も、根本には時間とお金があれば受けたいと感じている人が多い印象を受けました。いずれにしても、疲れている人が多いことが分かります。受けたくないと答えた人も、自分でマッサージをしたり、お風呂でリラックスしたり、何かしら疲れを取る対策をしていることがわかります。時間的に難しいという事もあるでしょうが、これだけマッサージを必要としている人が多いので、定期的とはいかないまでも、施術を受けてリラックスしてほしいものです。