慢性的に腰痛を持ってる方はもちろん、そうでない方も気になる「ぎっくり腰」。
一度発症すると何度も繰り返したり、またなるかもしれないと不安になった事はありませんか?
そこで、ぎっくり腰になりやすいと考えられる3つのシチュエーションをご紹介します。
また、その際の注意点を書きたいと思います。
重いものを持ち上げた時
重い物を持ち上げる際に、膝を使わず腰だけを曲げると腰部にかなりの負荷がかかります。
膝を屈曲してから、持ちあげる習慣をつける事をおすすめします。
膝を曲げるだけでなく、片膝をついた姿勢から身体に荷物を引き寄せて、持ち上げると腰の負荷がかなり軽減されます。
また、重い物を持つ前に、軽くストレッチするのも効果的ですし、寒い場所での作業では、ホッカイロ等で腰を温めておくと、ぎっくり腰になりにくくなります。
バランス良く持ち上げると、大きな力が必要なく持ち上げられますし、重い物も長時間持てますが、出来るだけ台車を使うなどして無理をしないように心掛けましょう。
重い物でなくても、ぎっくり腰になる場合もありますので、特に腰痛持ちの人は、軽い物を持つ時にも油断は禁物です。
荷物だけでなく、お子さんを持ち上げる時も気を抜かないようにする事が大事です。
前かがみになる時
机に向かってのパソコンの作業も前傾姿勢になり、骨盤が歪んだ状態で筋肉が硬直すると、ぎっくり腰を誘発するので、適度に立ち上がって休憩を挟むと予防になります。
前傾姿勢は立っている時だけでなく、座っている時にも負荷はかかっていますので、車を運転する際は、1時間に1度くらいは休憩をした方が好ましいと思います。
床に落ちた物を拾う時に前かがみになる時にも、出来るだけ腰を落として拾うように心掛けます。
朝起きたらストレッチや体操で筋肉をほぐしてから動き始める事も予防につながります。
帰宅後や夜寝る前にも筋肉を休めリラックスした状態になるように、アロマやお香を焚いたり、ぬるま湯につかったり、マッサージやストレッチなどを取り入れると脱力して筋肉がほぐれていきます。
姿勢を急に変える時
姿勢を急に変えたりすると腰に負担がかかり、ぎっくり腰になりやすくなります。
立っている時だけでなく、寝ている時にも油断せず、起きる時には軽く腰を動かすようにしたり、腹筋を使って起きるのではなく、ゴロリと横を向いてから手を使いながら起きるように注意します。
予防するには運動をするもの効果がありますが、運動が苦手だったり膝が痛くて無理な時には、最初はラジオ体操や散歩などから始めても良いと思います。
腰周りの筋肉をトレーニングするのも大事ですが、腰と近い股関節や大腿の筋肉のストレッチも重要なポイントになります。
運動前にストレッチをするのを習慣にしたり、運動後のクールダウンも疲労を貯めないために効果的です。
無理に伸ばし過ぎても負担になりますので、軽く伸ばす程度にして、毎日続けることが何よりも重要。
不安な時は、コルセットやテーピングなどを活用されると良いと思います。
「ぎっくり腰(急性腰痛)」の際に注意する3つのシチュエーション