院長ブログ

年齢と共にさまざまな病気にかかりやすくなるものですが、そのひとつに骨粗鬆症という病気があります。
女性に多い病気として知られていますが、実は男性にも起こるので油断はできません。
骨粗鬆症の病気について詳しくみていきましょう。

骨粗鬆症ってどんな症状?
骨粗鬆症とは、骨の密度が低下して骨が脆くなってしまう病気です。
女性では、早い人で40歳を過ぎたあたりから、こうした症状が見られる人もいます。
骨量が減って、骨の中はスカスカの状態になってしまうのです。
骨が脆くなっても、すぐに痛みが生じることはありませんし、普段の生活に大きな変化が現れることもありません。
しかし、重度の骨粗鬆症になってしまうと、つまずいて足を階段で打っただけで骨折したり、就寝中に寝返りをしただけで肋骨にひびが入ることもあるのです。
年を取ると徐々に筋力が弱り、若いときよりも足元がおぼつかなくなるものです。
転びやすくなった上にすぐに骨を折ってしまうとなると、外出するのも気を付けなければなりません。

なぜ、女性に多いの?
骨粗鬆症が女性に多い理由は、女性ホルモンと大きく関係しています。
女性ホルモンである「エストロゲン」が低下することにより、骨も脆くなって骨密度が低くなり、くしゃみをしただけで骨にひびが入ったりちょっと足を滑らせただけで転んで骨折してしまったりすることが増えてきます。
早い人で40歳を過ぎると更年期障害の症状が出てきますが、これもホルモンの分泌が減ってくることと関係しており、それと共に骨粗鬆症の症状も徐々に出てくるのです。
閉経やホルモンが関係している以外にも、加齢に伴ってカルシウムが体内に吸収されにくくなってしまうことも関係しています。
若い時に、外見を気にして過激なダイエットをすることも、年を取ってからこうした症状が出やすくなることにつながるのです。

男性にも起きる骨粗鬆症
女性ほどではないですが、男性にも骨粗鬆症は起きます。
年を取ると共に骨量が減っていくのは男女共に言えることですが、女性よりも骨格が大きく骨太なので症状が現れるのがやや遅めの人が多いでしょう。
しかし、女性よりも体格が大きいために、骨折したときの怪我が重傷になる可能性もあるといえます。
そのほかにも、喫煙や飲酒の習慣がある人は、骨の代謝に異常が起こりやすく、骨粗鬆症も重症化しやすくなってしまうのです。
さらに転ぶのが怖いことから家に引きこもりがちになる男性もいます。
そうすると一人で何もせずにいることが増えて認知症の症状が出てしまったり、老人鬱の症状を併発したりする場合もあるので、気を付けなければいけません。

骨粗鬆症の予防は?
骨粗鬆症の進行を予防し、症状を改善するためには、カルシウム摂取を中心とした食事療法、運動療法、カルシウム吸収促進に結びつく日光浴などが重要になります。
①食事療法
・カルシウムの多い食品を十分にとること。
・カルシウムの吸収を促すビタミンDや、身体を作る重要な成分であるたんぱく質を十分にとることを心掛けましょう。
・カルシウムは牛乳、乳製品、小魚、野菜、海藻に多く含まれています。
・無理なダイエットや偏食はカルシウムの不足の原因になるので避けましょう。
・加工食品、インスタント食品、清涼飲料水などはカルシウム吸収を妨げるので、できるだけ避けましょう。

②運動療法
毎日、無理のない範囲で、できるだけ身体を動かすことが大切です。
一番簡単なのは、1日30分~1時間歩く事です。
また、家事などを積極的に行うことも運動になります。
スポーツならば軽いものをゆっくり時間をかけて行うようにしましょう。

③日光浴
ビタミンDは骨を健康に保つ大切な成分です。
このビタミンは食物中に含まれるだけでなく、日光を浴びることによって、体内で作られます。
晴れた日には、できるだけおもてに出て、十分に太陽の光を浴びるようにしましょう。
まず、患部の安静が第一です。
炎症を起こしている箇所を、無理に動かすと更に悪化してしまいます。
その対策として、腕の場合は三角巾で吊る、足の場合は松葉杖を使い、動かさないようにしましょう。
また、炎症を起こした部分は熱を持っていることが多いので氷嚢などで冷やすことも重要です。

捻挫した直後はどうしたら良い?
捻挫などの外傷は、直後の処置により、怪我の治り方が大きく変わってきます。
適切な応急処置をすれば、想像以上に早く治りますし、放置したり無理をすると、数か月経っても痛みがとれないことも多々あります。
それでは、どういう処置をしたら良いのか、書きたいと思います。

故障直後の処置の基本は「RICE処置」です。
Rest(安静)、Ice(アイス)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)と応急処置時に必要な4つの処置の頭文字をとりRICE処置と呼びます。
RICE処置を損傷直後に適切に行うことで、治癒を早め競技への復帰を早めることができます。
応急処置の方法としては、「RICEライス処置」と覚えてください。

◆Rest(安静)-スポーツ活動の停止
受傷直後から体内で痛めた部位の修復作業が始まります。しかし、患部を安静させずに運動を続けることでその作業の開始が遅れてしまいます。その遅れが結果的に完治を遅らせリハビリテーションに費やす時間を長引かせてしまいますので、受傷後は安静にすることが大切です。
Ice(アイシング)-患部の冷却
冷やすことで痛みを減少させることができ、また血管を収縮されることによって腫れや炎症をコントロールすることができます。
Compression(圧迫)-患部の圧迫
適度な圧迫を患部に与えることで腫れや炎症をコントロールすることができます。
Elevation(挙上)-患部の挙上
心臓より高い位置に挙上をすることで重力を利用し腫れや炎症をコントロールすることができます。


捻挫して時間が経ったらどうしたら良い?
捻挫は甘くみてはいけません。
きちんと治療しないと幹部がなかなか治らないでけでなく、患部をかばってバランスが悪くなり、他の部分に痛みがでたりします。
足首の捻挫を放置して最悪の場合、左右の足の長さが違ってしまって、膝痛や腰痛また、肩こりにつながったしまう症例もあります。
症状が出たら、我慢せず無理をせず、民間治療に頼らず、早めに接骨院なでの医療機関に通院される事をおススメします。
時間が経てば経つほど治療が長引きますし、治療費用もかかってしまいます。
また、治りも遅くなりますし、身体の不調が精神にも悪い影響を及ぼす可能性もあります。

後遺症になることはある?
捻挫し治療を受けたとしても、重症だったり途中で治療をやめてしまうと、後遺症がでる場合があります。
外見上は痛みや腫れが引いて、見た目には完治したように見えることがありますが、決してそうではありません。
目では分からなくても、内側ではまだ炎症を起こしている可能性があるからです。
自分で治療の期間を決めずに、きちんと専門家の判断を仰ぎながら治療をした方が賢明だと思います。
また、完治まで炎症した部分を固定している事が多いと思いますが、そうすると周辺の関節まで固まっている場合がありますので、ストレッチを入念に行ったり、温熱療法を根気強く行う事も必要です。
いつの間にか身についてしまった姿勢や荷物の持ち方が、あなたの身体の不調の原因かもしれません。
「肩こりがひどい」「腰が痛くなることが増えた」・・・などの不調を感じている人は、立つときの姿勢や荷物の持ち方について見直してみましょう。

身体に良い立ち方とは?
身体に良い立ち方は、まず二本の足に平等に重心をかけることが大切です。
気が付くと片方の足に体重をかけて立っていることはありませんか?
立ち仕事の方などは、意識をして左右の足両方の踵でしっかりと地面を踏みつけるようにすると良いでしょう。
両足を均等に荷重をかける癖をつけましょう。
また、おなかが前に出ている姿勢になっていたり、前かがみの猫背になっていたりする人も多いものです。
おなかが前に出てしまうのは、腹筋をまったく使わずに立っていることになります。
正しい立ち方は、おなかに力を入れてお尻をキュッとしぼめるようにします。
そうすると自然におなかも凹んでまっすぐに立つことができるはずです。
また、背筋を伸ばして、胸を張ることも大切です。

身体に負担のかからない持ち方は?
左右どちらかが肩こりがひどいという人は、バッグなど荷物を持つ時に問題があるのかもしれません。
身体に負担のかからない荷物の持ち方のポイントとして、左右均一に負荷がかかるようにするということです。
例えば右利きの人は、右肩にばかりハンドバッグを掛けていませんか?
買い物帰りの重い買い物袋も、右手でばかり持っていないでしょうか?
このように片側にばかり負荷をかけると、自然と体はそちらに傾き、肩や首の筋肉も一方ばかりを使ってしまうので首や腰に負担がかかります。
正しい持ち方としては、重い物はできるだけ両手に同じ重さになるように振り分けて持つ。
そして右利きだからといって右肩にばかりバックを掛けずに、時には左の肩にもバッグを掛けるように心がけること。
こうした点を意識することで、だいぶ体の歪みや疲労も改善されるはずです。

どういう立ち方をすると身体が歪んでしまうの?
身体の歪みは立ち方とも大きく関係しています。
身体はいろいろな方向に歪むものであり、左右の肩の高さが違う人もいれば背骨が曲がってしまっていたり、骨盤がずれていたりと、さまざまな症状が見られます。
まず立つときの癖として、両足で踏ん張らずに常に片足に体重をかけてしまう人は、腰骨がずれて歪みやすくなるでしょう。
また腹筋に力を入れない気の抜けた状態で立つのも、腰に負担がかかって骨盤が歪むリスクが高まります。
そのほかにも、高いヒールや自分に合わない靴を履いて立ち仕事などを行うのも、体の歪みが生じる原因となるので気を付けましょう。
理想的な立ち方は、壁を使って背中とお尻、後頭部とかかとをすべてピタリと壁面に付けて1分キープする練習をしてみましょう。
始めは違和感があるかと思いますが、これが身体に負担のかからない立ち方になります。
それでも改善されない場合は、腹筋と背筋のバランスが崩れている事も考えれらますので、一度専門家に見てもらうのも方法だと思います。
また、少し窮屈ではありますが、姿勢矯正ベルトを装着してみるものも良いと思います。
椅子に座っていると、腰の辺りが重くなったり、痛みがでた経験はありませんか?
そういう方は座り方を見直してみましょう。
座り方によって、身体にどんな影響があるのかを考察していきます。

身体に負担のかかる座り方とは?
女性に多い座面に浅く座る方法は、腰部への負担が倍増するので、出来るだけ深く座るように心掛けます。
背もたれに寄りかからない方が良いと思っている人がいますが、深く座り背もたれに寄りかかると体重や重心のバランスが保てて長時間座っても疲れません。
パソコンや勉強・事務仕事など机に向かって作業すると、どうしても姿勢が前のめりになり、猫背になり背骨に多大な負担をかけてしまいます。
背もたれに寄りかかっても猫背のままでは背中が曲がって腰部や内臓を圧迫して悪影響を及ぼすので、椅子に座ったら姿勢を真っ直ぐにしてから奥まで深く腰掛けるようにしましょう。
また、足を組む座り方が習慣になっている方もいますが、骨盤の歪みを誘発するので、控えた方が良いでしょう。

体に良い椅子の座り方とは?
正しい椅子の座り方として、しっかりと足裏を床(地面)につけ、坐骨と呼ばれる座面に当たる骨に体重を乗せるイメージで座ります。
足がブラブラしていると集中出来ないだけでなく、腰部や足に負担がかかるので改めた方が良いでしょう。
姿勢を良くしようと背もたれを使わずに背中を反り返らせる人がいますが、逆に腰を痛めますので避けた方が無難です。
すぐに前のめりになる癖のある方は、背もたれとウェスト部分に筒状にしたフェイスタオルを挟んでおくと、もし姿勢が崩れた時に、タオルが落ちて教えてくれますし、長時間座る時でも疲れにくくなるのでおススメです。
深く座面の奥に臀部を入れる様にして、座るように心掛けましょう。

座り方が悪いとどんな影響がでるの?

パソコンなどで前のめりになると、肩や首に負担がかかるので、血行不良を引き起こし、冷え性・眼精疲労・肩こり・頭痛など多くの症状が発症されると考えられます。
発育期の子供では、足底をキチンと地面につかない、前のめりの姿勢になる座り方では、顎の成長や歯列などに影響を与えるので、勉強机や椅子などの高さも考慮が必要です。
背もたれに寄りかからないと、腰や背中に負担がかかり、腰痛の原因になる可能性が高いので注意します。
足を組むなどして骨盤が歪むと筋肉に偏りが起き易くなり、代謝が落ち太りやすくなりますので、食事制限や運動等のダイエットが上手く行かない方は、姿勢や座り方を見直すのも必要。
また、悪い座り方は、自律神経にも影響すると言われていますので、 生理などの月経周期にも影響があると言われています。
仕事などで、座っている時間の長い方は、一度、見直し工夫してみてはいかがでしょうか?
日々の生活の中で、車を使うことは便利な移動手段としてありますが、以前よりは減ったものの、年間57万件を超える交通事故が起こり、日常生活に支障をきたすことが多々あります。
その支障を回復させる際に利用すると良いのが、骨や筋肉、靭帯の仕組みを熟知した接骨医の存在です。

交通事故後は接骨院でどんな治療をするの?
移動手段として車を使う機会が増えたことによって、起こる交通事故。
事故によって被害者は、心身共に多大な支障をきたします。
交通事故の中の損傷で特に多いのが、頸椎を損傷する「むちうち」です。
「むちうち」は、頸椎の筋肉や神経が圧迫・損傷されることによって痛みを発し、事故直後だけでなく遅発性(事故後3日~1週間後に)の痛みがでることもあり、油断のできない損傷です。
「むちうち」の原因としては首の骨が強い衝撃によって、骨の内部に通っている神経が圧迫されることが原因で、それを放置すると骨が元の位置に戻りづらくなり治りにくくなります。
接骨院では患部の状態を診て、手技や電気治療、鍼灸などを活用しながら、炎症を抑え、矯正をする治療をしています。

なぜ接骨院で治療を行うの?
交通事故によって引き起こされる「むちうち」にはある特徴があり、それは骨のずれによる痛みというのは事故直後に起こるのではなく数日後にやってくることが多いことです。
理由は、骨のずれによる圧迫は、事故後はショックなどもあり痛みは感じにくいのですが、毎日の生活の中で患部にストレスが加わると、ダメージが積み重なってしまい徐々に炎症が起きて、初めて痛みが生じるのです。
痛みの原因がわかっていても、骨を元の位置に戻すための治療というのは、技術を必要とするために接骨院で治す必要があるのです。

接骨院で治療を行うメリット
接骨院で治療を行うメリットは、大病院の様に流れ作業で行うのではなく、一人一人の症状によって、また、日々の病状、変化によって、きめ細かい治療ができる事です。
また、接骨院でも、整形外科と同じく、自賠責保険を使用できます。
当院では近隣の病院とも連携をしているので、必要に応じて紹介状を書き、検査も依頼できますのでご安心ください。
男女を問わず多い肩こり。
重症になると、吐き気や頭痛、めまいなどを併発し、辛いものです。
一年中、肩こりと友達というような、慢性化してしまっている人もいるのではないでしょうか。
そんな厄介な肩こりを解消してくれる体操があります。
仕事や家事の合間にできる簡単なものなので、毎日の生活に取り入れてみてはいかがですか?

肩こり体操①
肩こりがひどい人は、自分の生活習慣を見直してみましょう。
パソコン作業や細かい手仕事など、同じ姿勢を長時間続けたり、前かがみになることが多くありませんか?
そうした姿勢によって、肩や首回りの筋肉が固まり、血の巡りが悪くなって生じることが多いのです。
症状を緩和するためにはまず、筋肉をほぐしたり血の循環を良くする必要があります。
そこで行いたいのが、肩こり体操です。
まず覚えたい基本の体操は、頭を動かさずに両腕を胸の高さに持ってきてぐるぐる回す体操です。
座ったままでも立っていても行える、非常に簡単な運動です。
左右交互に10回ずつ行って、少し休んでまた繰り返すと良いでしょう。
この体操を仕事の休憩時間などに行うことを習慣にすれば、肩周りの血行も良くなり辛い症状も改善されるはずです。

肩こり体操②
肩こりに効く体操は血の巡りを良くすることがポイントとなりますが、人間の血流は心臓へと向かって流れているので、血液が心臓へ向かいやすい体勢を作るようにすることも大切です。
その方法として、手を上に挙げるという姿勢が血流促進効果を得ることができます。
毎日どこでも簡単に行える体操のひとつとして、まず両手を真上に挙げましょう。
そしてそのまま頭の上で、30回ほどブラブラと揺らしてみます。
30回揺らしたら、力を抜いて下にぶらりと下ろします。
少し休憩して、また頭上に両手を挙げて揺らす、これを繰り返します。
この簡単な運動を習慣づけることにより、体の血の巡りがスムーズに行われるようになって肩こりも改善されることでしょう。

肩こり体操③
まず、左手を頭の上に挙げて、右側に手の先を持っていきます。
そして右手で左手の指を握り、グッと下方向へと引っ張ってみます。
限界まで引っ張りましょう。
そうすると、左手の脇周辺が伸びるのが分かります。
左肩周辺の筋肉がほぐされて、血行も良くなります。
次は反対に、右手を頭上に挙げて左側へと持って行き、左手で右手の指を掴みます。
そして同じように左下方向へと引っ張るのです。
指を掴みにくい人は、すべての指を組んでしまうと、やりやすいかもしれません。
肩周りのストレッチにもなり、終えたあとはとても肩が楽になったと感じるはずです。
肩こりを緩和する手軽な体操として、繰り返し行うと緩和されるでしょう。
デスクワークなどで、腰に負担のかかる姿勢を長時間していると、慢性的な腰痛になりがちです。
椅子に坐ったままできる膝の上げ下げや、お昼休みなどに手軽にできる体操を行うと、無理なく、時間もかからず腰痛を治すことができます。
腰痛体操の考え方は、腰部や背部の筋力の増強と、腰の回りの股関節などの筋肉の柔軟性をつける事を主眼においています。
短期間では効果がでませんので、生活の一部に取り入れて習慣にすると長期間続くと思います。
腰痛体操は予防体操なので、痛みのある時には行わず、接骨院などの医療機関に早めに受診される事をおススメします。

腰に負担のかからない姿勢は?
事務仕事を1日中やっている人は、ついつい仕事に熱中して、変な姿勢が習慣になっていることが案外多いのです。
腰に負担のかかる姿勢が習慣になると、腰痛につながるのです。
正しい姿勢は、両ひじは張らず脇の近くにあり、腰がスッとのびて、足元は右足が左足よりほんの少し引けていることです。
右手を使うときは右足が、左手を使うときは左足が、ほんの少し引けていると、腰や身体の負担が軽減します。
椅子は、身体のカーブにそった背もたれのあるものがおススメです。
机は水平よりも、製図台のように奥行きが高くなる斜面になっているものが、背すじがのびて、腰の負担が軽減できます。

腰痛体操①
腰痛の予防には、膝の上げ下げ体操が効果的です。
ふくらはぎの筋肉を意識して、椅子に深く腰かけます。
背筋、腰部をピンと伸ばして丸くならないようにします。(できない方は、できるだけこの姿勢に近づけるようにします)
手は大腿部のつけ根あたりで、手のひらを上に向けて添える程度に置きます。
肩の力が抜けていることが大事です。
あごを少し引き、左膝と右膝を左右交互に上げます。
腰がピンと伸びたままの姿勢で、大腿が上がる所までです。
この体操は、静止状態での歩行動作と同じ動きになります。
膝の上がる高さが、その人の実際に歩くときの歩幅にあたります。
片方が上がりにくい人は、歩いていて足が前に出にくい、つまずきやすく疲れやすい足です。
また、腰痛のある側でも同様になります。

腰痛体操②
壁に向かって立ち、両足は腰幅に広げて、つま先を平行にします。
両肩の力は抜いて、両手を肩の前のあたりにペタンとつけます。
両ひじは軽く曲がった状態で、お尻を左右にゆっくりと動かします。
今度は、お尻をひねりながら左右に動かして比較してみます。
腰痛のある人は、左右の変化が見つかります。
痛くない楽なほうに、ゆっくり息を吐きながら無理なくいけるところまでいきます。
そこでタメをつくって脱力します。
両ひざを少しカクンと曲がるように力を抜くと、全身の力を抜きやすくなります。
やりやすいほうを多く、5回から6回します。
フラダンスをするような要領で、楽しくのんびりとした気分でこの体操をすると、腰痛の予防につながります。
「柔道整復師」とういう資格があるというのはご存じかと思いますが、どんな資格か想像が出来ますか?
国家資格で、単純に学校を卒業しただけでは得られない資格です。
接骨院や整骨院を開業する以外にも、大学病院や整形外科でリハビリテーションを行っていたり、スポーツトレーナーなど、様々な分野で活躍しています。

「柔道整復師」とは?
接骨院や整骨院を開業する際に必要な資格は、「柔道整復師」になります。
「ほねつぎ」と言えば通じる方もいるかもしれません。
厚生労働省に認可された大学や専門学校で3年~4年間かけた、科学的な論理に裏打ちされた勉強(解剖学・生理学・病理学など)と骨折や脱臼の整復など実技指導を受けて養成されています。
医師ではありませんが、様々な手技や理学療法で患者さんが持っている本来の治癒力を高める治療法になります。
柔道となっていますがルーツは柔術で、戦国時代の活法と殺法に分けた際の殺法は武術そのものを指しますが、活法は当て身で気絶した者の息を吹き返させた蘇生法から来ています。
平成元年から法改正によって国家資格になっています。

どんな資格なの?
厚生労働省が指定する大学や専門学校で3年制もしくは4年制で履修して、受験資格を得る事ができ、国家試験に合格すると、晴れて柔道整復師になれます。
接骨院や整骨院の開業で必須になりますが、スポーツトレーナーは日本では資格として確立されていませんので、選手のコンディションなどを見守るトレーナーを目指す人は、柔道整復師や鍼灸師、マッサージ師の取得している方が多くいます。
スポーツジムなどでも、指導員として需要が多くプロからアマチュア・学校の部活まで活躍の場は広がっています。
他にリハビリ施設など病院勤務や介護での運動機能訓練指導員として就業も出来ますし、リハビリの分野を目指す事も可能です。
介護施設では実務経験によって、ケアマネージャーの道も開けます。

その資格を持っていると何ができるの?
資格を取得できれば、接骨院・整骨院の開業が可能ですが、スポーツトレーナーとしてスポーツ施設や介護施設での運動機能訓練指導員・整形外科などのリハビリ施設で働く事も可能です。
近年、柔道整復師はスポーツトレーナーとして活躍している方が増えており、筋肉や骨・関節などの解剖学や病理学・運動学も履修して専門的な知識があるので、適切な応急処置やその後の治療を行う事も可能です。
また、最近は介護保険を使う方が増えていますが、5年以上の柔道整復師の実務経験があると、介護支援専門員(ケアマネージャー)の試験にもいくつかの教科が一部免除で受験出来ますので、デイサービスなどで働く人に道が開けています。
一度、発症するとクセになったり、再発しやすい腱鞘炎。
身近な病気ですが、意外と知らない事が多いと思います。
無意識や生活習慣の中にある原因や解決策について考察していきます。

「腱鞘炎」ってなに?
関節を動かすのは筋肉ですが、四肢の先端にまで筋肉の力を伝えるのは紐状になった腱の働きによるものです。
この腱の浮き上がりを防ぐ働きをするのが、腱鞘と呼ばれるトンネル状のものです。
腱鞘の中に腱が通っていますが、この腱鞘が狭窄して炎症を引き起こしている状態を腱鞘炎と呼びます。
鞘状の中には液体があり動きを滑らかにしていますが、炎症を起こすと動きの滑らかさも衰えてしまいます。
腱鞘炎は、手首のイメージが強くドケルバン病が有名ですが、手のひらにも、腱鞘があり炎症を起こす症状をバネ指と呼んでいます。
バネ指は親指になることが多いですが、全ての手指に起こります。
症状としては、指の曲げ伸ばしがしにくくなったり、痛みがでます。
急性の場合は、患部に炎症をもったり、腫れることもあります。

なぜ起きるの?
原因は色々と考えられますが、最も多いのは使い過ぎによって、腱と腱鞘の間の機械的な摩擦により炎症が起こるものです。
本来持っている筋力の限度を超えた状態になり、その負荷が長時間・長期間加わる事で炎症が起きます。
例えばパソコン作業や楽器を弾いいたり、編み物などによって指を酷使した結果によります。
また、腱鞘炎は、産前産後や更年期の女性に多い事からも、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少した事による影響も考えられます。
女性は筋力が弱い為、男性よりも発現しやすいので注意が必要です。
勤勉な性格の人は特に注意が必要で、根を詰めて繰り返しの動作で起こる事もあります。
また体質として冷え性など血行不良が起こりやすい場合も発現しやすい傾向にあります。

解決策は?
解決策として治療よりも予防が大事になります。
少しでも痛みを感じたら安静にして出来るだけ炎症が起きた部分を動かさないようにし、接骨院など早めに医療機関にかかる事をおススメします。
痛みが強い場合は、サポーターやテーピングなどで固定すると痛みが和らぎますし、予防にもなります。
急性期では冷やし、慢性期では温めるのが基本ですが、どうしたら分からない場合は、患部を触って熱を持っていたら冷やして、そうでなければ温めると効果的です。
当院では、温熱療法と電気治療(超音波・低周波など)などを合わせて行っています。
また、患部の負担を軽減する腱鞘炎用のサポーターもありますので、仕事をしながら治したい方は治療と並行して装着されると良いでしょう。


たびたび、「接骨院」と「整骨院」の違いを聞かれます。
実は、同じ「柔道整復師」と呼ばれる国家資格を持つ者が開院しています。
通常の骨折や脱臼、捻挫はもちろん、交通事故での怪我や労働災害時の事故、スポーツ障害などを治す所になります。

接骨院・整骨院ってどんなところ?
接骨院・整骨院は「柔道整復師」が開業しており、健康保険や自賠責保険、労災保険など各種保険が適用になります。
投薬や注射などをせず、理学療法(温めたり、冷やしたり、電気治療、マッサージ、運動療法、テーピング、手技など)で治すので、薬を増やしたくない・痛み止めは根本的な治療ではないと考える患者さんが多く来院されており「自然治癒を高める」方法です。
骨折や脱臼、重度の捻挫の際は、徒手整復(元の正しい位置に戻す)や固定をするなどして、治癒力を高めます。
柔道整復師は、蘭学の流れをくんでおり、江戸時代から「ほねつぎ」として世に広まり日本古来の伝統医療となります。
以前は、柔道の高段者が一線を退くとなる職業でした。
今は少なくなっていますが、柔道場と接骨院・整骨院が併設している所が多いのは、その所以になります。
厚生労働省の国家資格を取得しなければならないので、学校を卒業しただけで資格を得る事は出来ません。

こういう症状の時は接骨院に行くのが良い
骨折・捻挫・打撲・挫傷(寝違え・ぎっくり腰・肉離れなどの筋肉の損傷や靭帯、健の断裂)・脱臼の疑いがあれば受診します。
交通事故や労働災害・部活などで負傷した場合にも、各種保険が適用出来ますので接骨院・整骨院をご利用ください。
他の医療機関に通院していて、あまり改善されいなかったり、別の治療を希望される場合、また、セカンドオピニオンとして、来院される方もいますので、お気軽にご相談ください。
精密な検査が必要だと判断した場合は、紹介状を書いて検査を依頼することもあります。

いずれにしても、患者さんの希望と環境を考慮したうえで、一日でも早く治す事を考え、日々、取り組んでいます。