「捻挫」してしまったときの応急処置は?

まず、患部の安静が第一です。
炎症を起こしている箇所を、無理に動かすと更に悪化してしまいます。
その対策として、腕の場合は三角巾で吊る、足の場合は松葉杖を使い、動かさないようにしましょう。
また、炎症を起こした部分は熱を持っていることが多いので氷嚢などで冷やすことも重要です。

捻挫した直後はどうしたら良い?
捻挫などの外傷は、直後の処置により、怪我の治り方が大きく変わってきます。

適切な応急処置をすれば、想像以上に早く治りますし、放置したり無理をすると、数か月経っても痛みがとれないことも多々あります。
それでは、どういう処置をしたら良いのか、書きたいと思います。

故障直後の処置の基本は「RICE処置」です。
Rest(安静)、Ice(アイス)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)と応急処置時に必要な4つの処置の頭文字をとりRICE処置と呼びます。
RICE処置を損傷直後に適切に行うことで、治癒を早め競技への復帰を早めることができます。
応急処置の方法としては、「RICEライス処置」と覚えてください。

◆Rest(安静)-スポーツ活動の停止
受傷直後から体内で痛めた部位の修復作業が始まります。しかし、患部を安静させずに運動を続けることでその作業の開始が遅れてしまいます。その遅れが結果的に完治を遅らせリハビリテーションに費やす時間を長引かせてしまいますので、受傷後は安静にすることが大切です。
Ice(アイシング)-患部の冷却
冷やすことで痛みを減少させることができ、また血管を収縮されることによって腫れや炎症をコントロールすることができます。
Compression(圧迫)-患部の圧迫
適度な圧迫を患部に与えることで腫れや炎症をコントロールすることができます。
Elevation(挙上)-患部の挙上
心臓より高い位置に挙上をすることで重力を利用し腫れや炎症をコントロールすることができます。


捻挫して時間が経ったらどうしたら良い?
捻挫は甘くみてはいけません。
きちんと治療しないと幹部がなかなか治らないでけでなく、患部をかばってバランスが悪くなり、他の部分に痛みがでたりします。
足首の捻挫を放置して最悪の場合、左右の足の長さが違ってしまって、膝痛や腰痛また、肩こりにつながったしまう症例もあります。
症状が出たら、我慢せず無理をせず、民間治療に頼らず、早めに接骨院なでの医療機関に通院される事をおススメします。
時間が経てば経つほど治療が長引きますし、治療費用もかかってしまいます。
また、治りも遅くなりますし、身体の不調が精神にも悪い影響を及ぼす可能性もあります。

後遺症になることはある?
捻挫し治療を受けたとしても、重症だったり途中で治療をやめてしまうと、後遺症がでる場合があります。
外見上は痛みや腫れが引いて、見た目には完治したように見えることがありますが、決してそうではありません。
目では分からなくても、内側ではまだ炎症を起こしている可能性があるからです。
自分で治療の期間を決めずに、きちんと専門家の判断を仰ぎながら治療をした方が賢明だと思います。
また、完治まで炎症した部分を固定している事が多いと思いますが、そうすると周辺の関節まで固まっている場合がありますので、ストレッチを入念に行ったり、温熱療法を根気強く行う事も必要です。