「柔道整復師」ってどんな資格?

「柔道整復師」とういう資格があるというのはご存じかと思いますが、どんな資格か想像が出来ますか?
国家資格で、単純に学校を卒業しただけでは得られない資格です。
接骨院や整骨院を開業する以外にも、大学病院や整形外科でリハビリテーションを行っていたり、スポーツトレーナーなど、様々な分野で活躍しています。

「柔道整復師」とは?
接骨院や整骨院を開業する際に必要な資格は、「柔道整復師」になります。
「ほねつぎ」と言えば通じる方もいるかもしれません。
厚生労働省に認可された大学や専門学校で3年~4年間かけた、科学的な論理に裏打ちされた勉強(解剖学・生理学・病理学など)と骨折や脱臼の整復など実技指導を受けて養成されています。
医師ではありませんが、様々な手技や理学療法で患者さんが持っている本来の治癒力を高める治療法になります。
柔道となっていますがルーツは柔術で、戦国時代の活法と殺法に分けた際の殺法は武術そのものを指しますが、活法は当て身で気絶した者の息を吹き返させた蘇生法から来ています。
平成元年から法改正によって国家資格になっています。

どんな資格なの?
厚生労働省が指定する大学や専門学校で3年制もしくは4年制で履修して、受験資格を得る事ができ、国家試験に合格すると、晴れて柔道整復師になれます。
接骨院や整骨院の開業で必須になりますが、スポーツトレーナーは日本では資格として確立されていませんので、選手のコンディションなどを見守るトレーナーを目指す人は、柔道整復師や鍼灸師、マッサージ師の取得している方が多くいます。
スポーツジムなどでも、指導員として需要が多くプロからアマチュア・学校の部活まで活躍の場は広がっています。
他にリハビリ施設など病院勤務や介護での運動機能訓練指導員として就業も出来ますし、リハビリの分野を目指す事も可能です。
介護施設では実務経験によって、ケアマネージャーの道も開けます。

その資格を持っていると何ができるの?
資格を取得できれば、接骨院・整骨院の開業が可能ですが、スポーツトレーナーとしてスポーツ施設や介護施設での運動機能訓練指導員・整形外科などのリハビリ施設で働く事も可能です。
近年、柔道整復師はスポーツトレーナーとして活躍している方が増えており、筋肉や骨・関節などの解剖学や病理学・運動学も履修して専門的な知識があるので、適切な応急処置やその後の治療を行う事も可能です。
また、最近は介護保険を使う方が増えていますが、5年以上の柔道整復師の実務経験があると、介護支援専門員(ケアマネージャー)の試験にもいくつかの教科が一部免除で受験出来ますので、デイサービスなどで働く人に道が開けています。