オフィスでもできる!腰痛の予防体操

デスクワークなどで、腰に負担のかかる姿勢を長時間していると、慢性的な腰痛になりがちです。
椅子に坐ったままできる膝の上げ下げや、お昼休みなどに手軽にできる体操を行うと、無理なく、時間もかからず腰痛を治すことができます。
腰痛体操の考え方は、腰部や背部の筋力の増強と、腰の回りの股関節などの筋肉の柔軟性をつける事を主眼においています。
短期間では効果がでませんので、生活の一部に取り入れて習慣にすると長期間続くと思います。
腰痛体操は予防体操なので、痛みのある時には行わず、接骨院などの医療機関に早めに受診される事をおススメします。

腰に負担のかからない姿勢は?
事務仕事を1日中やっている人は、ついつい仕事に熱中して、変な姿勢が習慣になっていることが案外多いのです。
腰に負担のかかる姿勢が習慣になると、腰痛につながるのです。
正しい姿勢は、両ひじは張らず脇の近くにあり、腰がスッとのびて、足元は右足が左足よりほんの少し引けていることです。
右手を使うときは右足が、左手を使うときは左足が、ほんの少し引けていると、腰や身体の負担が軽減します。
椅子は、身体のカーブにそった背もたれのあるものがおススメです。
机は水平よりも、製図台のように奥行きが高くなる斜面になっているものが、背すじがのびて、腰の負担が軽減できます。

腰痛体操①
腰痛の予防には、膝の上げ下げ体操が効果的です。
ふくらはぎの筋肉を意識して、椅子に深く腰かけます。
背筋、腰部をピンと伸ばして丸くならないようにします。(できない方は、できるだけこの姿勢に近づけるようにします)
手は大腿部のつけ根あたりで、手のひらを上に向けて添える程度に置きます。
肩の力が抜けていることが大事です。
あごを少し引き、左膝と右膝を左右交互に上げます。
腰がピンと伸びたままの姿勢で、大腿が上がる所までです。
この体操は、静止状態での歩行動作と同じ動きになります。
膝の上がる高さが、その人の実際に歩くときの歩幅にあたります。
片方が上がりにくい人は、歩いていて足が前に出にくい、つまずきやすく疲れやすい足です。
また、腰痛のある側でも同様になります。

腰痛体操②
壁に向かって立ち、両足は腰幅に広げて、つま先を平行にします。
両肩の力は抜いて、両手を肩の前のあたりにペタンとつけます。
両ひじは軽く曲がった状態で、お尻を左右にゆっくりと動かします。
今度は、お尻をひねりながら左右に動かして比較してみます。
腰痛のある人は、左右の変化が見つかります。
痛くない楽なほうに、ゆっくり息を吐きながら無理なくいけるところまでいきます。
そこでタメをつくって脱力します。
両ひざを少しカクンと曲がるように力を抜くと、全身の力を抜きやすくなります。
やりやすいほうを多く、5回から6回します。
フラダンスをするような要領で、楽しくのんびりとした気分でこの体操をすると、腰痛の予防につながります。